コロナ禍でのペットとの帰国は大変?フランスから犬連れで帰国した

「ペットとの帰国ってどうやって準備するんだろう?」

「コロナ禍だから特別な準備が必要なのかな?」

こんな疑問がある人に読んでいただきたいです。

私の家族は10歳の中型犬といっしょに2022年秋にフランスから日本に帰国しました。

コロナ禍だったので書類や手続きに手間が増えるのかと不安でしたが、結果的には通常通りの流れで帰国することができました。

我が家の犬がフランスから日本に帰国するまでに必要だった手続きをまとめてみます。

これから動物連れで帰国するは参考にしてみてください。

犬猫の輸入は居住国によって手続きの流れが異なります

今回は動物検疫所が分類している「指定地域外」からの輸入の流れをお伝えします。

「指定地域外」とは・・

アイスランド・オーストラリア・ニュージーランド・フィジー諸島・ハワイ・グアム以外の地域

上記の国・地域以外から犬猫と帰国する人は今回の記事を参考にしてください

犬・猫と帰国する場合のおおまかな流れ

まずは犬猫と帰国する場合に必要なことをざっくりと理解しておきましょう。

  • マイクロチップの埋め込み
  • 狂犬病のワクチン(不活化ワクチン)-1回目
  • 狂犬病抗体検査のための採血と狂犬病ワクチン2回目
  • 血液を検査機関に送付➡結果をもらい数値が基準値内か確認
  • 180日間待機
  • 航空券の予約
  • 日本の動物検疫(NACCS)への事前届け出(オンライン)
  • 出国前、獣医による健康診断、診断書をもらう
  • 政府機関(政府獣医官)に健康診断書の裏書をしてもらう

ひゃあ・・やることいっぱい

自分でやることと、獣医師がやることがあるから、獣医師には日本への輸出の流れを伝えとくといいよ

準備は最低でも8か月前から

帰国にはいろいろな理由があると思うので、余裕をもって準備できないこともあるかもしれません。

どうしてもペットと一緒に帰国したいという人は最低でも8か月前には準備を進める必要があります。

2回の予防注射の間隔は1ヵ月以上、血液検査を受けた日から180日以上は待機しなくてはいけないことを考えても、8か月はギリギリと考えてください。

我が家は1月から準備を始めて9月に帰国したよ!ギリギリッ💦

獣医師との予約がスムーズに取れないことも考えて、帰国が決まったらできる限り早く準備をしていくことをおすすめします。

まずはかかりつけの獣医に帰国することを伝える

ペットを日本に連れていくためにはワクチン接種や検査、手続きなどやるべきことがたくさんあります。

手続きの中には獣医がやらなければならない手続きもあります。まずはペットを日本に輸入するために必要な手順を理解した上で、獣医と情報を共有しましょう。

フランス語で書かれた必要な手続きはこちらのサイトから確認することができます。

AniVetVoyage – Japon

英語・中国語(中文)・韓国語で確認したい場合は下記のページから言語を選んでください。

Other regions:動物検疫所 (maff.go.jp)

獣医さんに手順の書かれた紙を印刷して渡しておくと、スムーズに手続きが始められるよ

犬猫と帰国する時の必要なもの・手順

ここからは、犬(猫)と海外から帰国するときに必要な手順を説明していきます

―①マイクロチップ(ISO規格)装着の確認

日本に連れていく犬(猫)は日本到着の際、個体識別のためマイクロチップの装着が必要です。

この時に必要なものはISO規格のマイクロチップ(11784/11785)になります。ISO規格外の場合は、読み取り機(マイクロチップリーダー)の準備が必要です。

既にマイクロチップが入っている犬(猫)の場合

➡輸入する場合に必要な要件を満たすもの(ISO規格)であるかどうかの確認をしておきます

準備段階でマイクロチップの装着が済んでいない犬(猫)の場合

➡動物病院でマイクロチップの埋め込みをしてもらいます。装着するマイクロチップが輸入要件を満たしていることを確認しましょう

照合できないとどうなるの?

➡空港の施設で最長180日間係留される

空港によってどのような場所で係留されるかが異なりますが、部屋やサークル、ケージで一定期間係留され、係留検査を受けます。自分で施設に通って世話をする「自己管理」と委託をする「管理委託」から選ぶことになります。

料金もかかる上に犬(猫)にとっても精神的不安があるので、できる限り空港での係留は避けたいところです。

老犬とか、理由によっては「自宅検疫」が認められることもあるよ

持病がある犬の場合は相談してみるといいのね

―②狂犬病ワクチン(不活化ワクチン)1回目

日本への帰国(輸入)に際して、犬(猫)には2回(以上)の狂犬病ワクチン接種が必要です

ここで必要なワクチンは狂犬病不活化ワクチンです。

生ワクチンは認められません。獣医師に「不活化ワクチンが必要」であることを伝えましょう。

既にワクチン接種が完了しており、狂犬病予防注射の有効免疫期間内であれば、追加接種は1回でも大丈夫です。

(有効免疫期間とは、接種したワクチンの効果が持続する期間のことであり、ワクチンの使用期限ではありません。日本国内で使われる狂犬病ワクチンの有効免疫期間は1年間です)

―③血液検査・狂犬病ワクチン2回目

1回目の狂犬病ワクチン接種日から31日以上を空けて2回目の狂犬病ワクチン接種を行います。また、採血をして、血液の抗体価を確認します

獣医師によっては短期間での2回のワクチン接種を嫌がると思いますが、あくまでも日本側のルールなので理解してもらいましょう。

犬(猫)への身体の負担が心配な場合は、準備期間を長くとって2回のワクチンの間隔を開けても良いかもしれません。

我が家の場合は、なるべく早く帰国する必要があったので最短スケジュールで接種をしましたが、老犬に対してかわいそうだったと思っています。

我が家の犬は、2回目の接種と同日に採血をして、血液を検査機関に送ってもらいました。

血液の抗体価は『0.5IU/ml以上』が必要です

我が家の犬は6.01Ul/mlだったよ

検査機関はどこでも良いわけではなく、日本政府が定めた指定検査機関で検査をしてもらう必要があります。

指定検査施設はこちらから探すことができます。

指定検査施設:動物検疫所 (maff.go.jp)

居住国を選び、施設名と住所が分かる画面をプリントアウトして、獣医師に渡すとスムーズに進みます。

私たちの場合は獣医師に日本政府指定機関の住所を渡して、獣医師から直接送ってもらいました。

自分たちが準備をする際に調べたブログなどでも、獣医師が直接送るというのが一般的のようでした。

☆日本到着前に狂犬病ワクチンの有効免疫期間を過ぎる場合は、有効免疫期間内に狂犬病ワクチンを追加接種する必要があります

ワクチン接種の後は有効免疫期間を確認するようにしましょう。

➡検査結果が来たら獣医師から連絡があるので取りに行きましょう。

メールにPDFで送ってもらっても良いかもしれません。(我が家の場合は検査後2週間くらいで結果がきました。家から近かったので取りにいきました)

検査結果で抗体の値を確認し、問題がなければOKです。

この検査結果用紙は輸出時まで必要なので大切に保管しておいてください。

PDFにして保管しておくと安心だよ

―④180日間の待機

血液検査の結果、抗体価が問題ない場合は、血液検査を行った日から数えて180日間の待機が必要になります

つまり、血液検査の日から181日目には出国できるんだね

数え間違えないように気を付けてね!ギリギリにすると怖いかも

ここまではバタバタとしますが、以降は出国前までゆっくりと準備ができます。

この間に航空券を予約したり、⑤の事前登録など行います。

―⑤日本政府動物検疫への事前届け出『NACCS』を行う(日本到着40日前まで)

日本に入国する犬(猫)は、輸入手続きをする必要があります

インターネットで事前に「輸入事前届出」や「輸入申請手続き」を行うことで、スムーズにペットとの帰国ができます。

犬猫を連れて帰国する場合は、NACCSと呼ばれるシステムを利用して動物検疫関連業務を行います。

利用者IDを取得してから入力をしていきます。

NACCS(動物検疫関連業務)について(犬や猫の輸出入手続者用):動物検疫所 (maff.go.jp)

予防接種履歴やワクチンの種類など細かく入力することが多いので、過去のワクチン証明を見ながら入力しましょう。マイクロチップの番号は間違えないようにしましょう。

【NACCSを利用する際に必要な書類・情報】

申請者の住所、氏名・犬猫の名前、生年月日、品種、等・マイクロチップ装着証明書・狂犬病ワクチン証明書・採血/狂犬病の抗体値検査証明書

間違えた場合でも後から修正などはできるので心配はいりません。

航空機が決まってなくても入力はできるから、なるべく早く届け出を用意しよう

不明点や不備がある場合はメールで連絡がきます。

―⑥出国前に獣医師に健康診断をしてもらう

海外出国前(出国前10日以内)に、獣医師にペットの健康診断をして証明書に入力をしてもらいます

証明書は推奨様式(Form AC)というものを印刷して持っていくことをおすすめします。

日本語で書かれたものに関しては⑦で裏書をしてもらえないので、フランス語/英語表記の用紙を用紙するようにしてください。

日本のサイトでは見つけられなかったものですが、フランスの政府獣医官がこの用紙を事前に送ってきてくれたので、私はこちらを使いました。

certificat_sanitaire_chat_japon.pdf

※フランスの場合

フランスの政府獣医官は、原則的にフランス語で書かれた書類の裏書しかしないといわれています。そのため英語のみで書かれた証明書を準備した場合、裏書を拒否される可能性もあるので注意が必要です。

日本側では「フランス語だとわからない」と言われてしまうから必ず英仏版を用意してね

※Form ACは民間獣医師が必要事項を記載し、その後、政府機関の裏書証明を取得します

獣医師から健康診断書に記載をしてもらったら、日本の輸出・・にスキャンを送り、内容を確認してもらいましょう。

不備があると大切なペットが入国できませんので、必ず確認をしてもらってください。

ここらへんは日程的に余裕がないからすぐに確認をしてもらってね

※⑥の健康診断の予約をしたら、すぐに⑦の政府獣医士官への予約もしてしまいましょう。(私たちは2週間以上前に予約を行いました)

―⑦政府獣医官に、健康診断書の裏書をもらう

地域の政府獣医官に、⑥で獣医師によって記載してもらった内容の裏書をしてもらいます

予約が必要になるので、事前に連絡をしておくようにしましょう。上記でもお伝えしてますが、健康診断のための予約日が決まったら、獣医士官の裏書予約も早めにすることをおすすめします。

政府獣医官は、自分が住んでいる地域(県)の獣医官になります

Direction Départementale de la Protection des Populations(DDPP)

「DDPP 県名(または2桁の番号)」を入力して検索すると見つかります。

Liste des directions départementales de la protection des populations (DDPP) et des directions départementales de l’emploi, du travail, des solidarités et de la protection des populations (DDETSPP) | economie.gouv.fr

私たちはパリの獣医官に予約を頼みましたが断られました

獣医官への予約はメールで行いました。その際に書いた内容は以下の通りです

・自分の名前・犬の名前・獣医師の検査日(予定日)・出国する日・出国先・獣医官との予約希望日

私はフランス人の働きぶりを信用していないので、出国の日を実際の出国日より5日前と偽って連絡をしました。ギリギリになった場合、万が一予約が流れたら間に合わないからです。

獣医官に裏書をもらう際に必要なものは以下の通りです。

【獣医官から裏書をもらう時に持っていくもの】

・健康診断書

・ペットパスポート

・血液検査結果

ペットパスポートは、EUで犬猫を飼っている場合に動物病院から支給されるものです。母子手帳とパスポートを兼ねたような役割をしています。

裏書をもらう時はペットを連れていく必要はないよ!

私たちが行った時はコロナ禍だったからか、建物内の部屋の前で書類を渡して待つだけでした。10分ほどで裏書済の書類を返してもらいました。

これで日本への輸入準備は完了です。

あとは犬(猫)のキャリーケースやケージの準備や、出発までの体調管理をしっかり行いましょう。長旅になるので、着いてからのケアもしっかり行ってあげることをお勧めします。

時間の余裕を持つことでペットと一緒に帰国をすることができるので、帰国が決まったらすぐに準備をしてくださいね。

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