英語力0から会話力を上げるための学習法5ステップ&おススメ単語帳・文法書

step 英語学習方法

「英会話ができるようになりたいけど、何から話したらいいか分からない・・」

「今まで英語の勉強をしてこなかったけど、英会話レッスンを受けてみたいなぁ」

家にいても英会話の練習ができるオンライン英会話の人気がどんどん高くなっていますね。

ネット環境さえしっかりしていれば24時間いつでもどこでも英会話の練習ができるのはオンライン英会話の大きな魅力です。

けれど、英語の知識が全然ない人=英語力0の人がいきなり英会話レッスンを受けると心が折れてしまうことが多いのも事実です

(なぜ英語力0の人に英会話レッスンをおススメしないかについてはこの記事も参考にしてくださいね。

まずは、レッスン前に基本的な英語力を上げて、自信を付けてからレッスンを始めると楽しく続けることができて、会話力もどんどん伸ばすことができます。

今回は、英語初心者の人が英会話レッスンを受ける前にやっておくと役に立つ学習を5つのステップに分けてお伝えします。

先にお伝えすると

1,単語の暗記 2,英文法の理解 3,リスニング 4,スピーキング 5,英会話レッスン

の5ステップです。

私は、TOEICスクールで過去に100人以上の学習者にカウンセリングと個別指導を行い、多くの生徒をハイスコア取得に導いてきた経験があります。

スクール内ではネイティブ講師との英会話レッスンもあったので、生徒の英語力の伸びを身近に感じる機会が多くありました。

レッスンで会話力が上がる生徒の多くが「すでに英語の基礎力を身に付けている人たち」であることに気が付き「基礎力の大切さ」を実感しました。

英会話を伸ばしたい人だけではなく英語学習を始めからきちんと勉強した人にも

参考にしていただければ嬉しいです。

楽しみながら英会話の勉強をしたい人におススメな英会話学習用アプリ!

英語力0から学べる英会話の5つのステップ

英語力にまったく自信のない人でも、下のステップを見ながら学習を進めていけば英語力は確実にあがります。

■ステップ1: 単語の暗記

英会話に必要な単語は約2,000~3,000語と言われています。

まずは「会話によく使われる単語」から効率的に覚えていきましょう。

知っている単語が増えていくと、英語を聞いたときのストレスもグッと減ります。

まずは単語帳(またはアプリ)を1つ選び、単語をしっかり増やしていきましょう。

単語の丸暗記ではなく「使い方」や「イメージ」を意識して覚えよう

単語=丸暗記って思っている人はいませんか?

(私はそうだったので、丸暗記してましたが大変な上に使えるようになりませんでした(;´・ω・)

最低限の単語は覚えなくてはいけませんが、全部の単語を「丸覚え」することはありません(^▽^)/

単語の語源(もともとの意味)や語幹(in-, ex-, co-といった単語の中にある小さな意味の塊)を知ると、単語はもっともっと覚えやすくなります。

例えば、sub(サブ)「下」を意味する接頭語(単語の頭につく語)ですが

「sub/下」と「marine/海」→「Submarine(潜水艦)

「sub/下」と「way/道」→「Subway(地下鉄・地下道)」

になります。

少し難しい単語も見てみましょう

2つの語幹「sub/下」と「tract/引っ張る」を合わせると「Subtract(引き算をする)」

になります。

「sub/下」と「urban/都会の」から派生した「suburb/郊外」も語源を知ると

覚えやすくなります。

明らかに使わなそうな用語は覚えなくても大丈夫

単語帳によっては、たまに「これ、必要かな?」と思う単語も出てきますが使わなそうな単語は、覚えなくてもいいでしょう。

(私は中学の頃、教科書で「Southern Cross/南十字星)」「Killer whale/シャチ」といった単語を習いましたが、海外生活10年たった今でも一度も使ったことがありません(;´・ω・))

大人用の単語帳には使わない単語は入っていませんが、中学、高校時代の単語帳を使って単語を覚える場合は少し注意してみてくださいね。

音声付きの単語帳、又はアプリでの単語学習がおススメ

単語を覚える際には必ず「発音」も正確に覚えましょう。

そうしないと英会話で相手に伝わりません・・( ;∀;)

単語帳を買う際にはCD付き、又はダウンロードができるものを選びましょう。

音声ファイルをダウンロードできる単語帳、またはアプリの単語帳をダウンロードして単語の暗記を行いましょう。

まわりに人がいない場合、必ず声に出して覚えることがミソです。

おススメの単語帳、単語参考書

『ゼロからスタート英単語 BASIC1400/Jリサーチ出版(CD付き)』(無料音声DLあり)

英語を学びなおしたい大人を対象に作られており、日常会話で出てくる言葉が1,400語入っています。

日常的によく使われる「超基本の動詞」から始まり、ベーシック動詞、形容詞、副詞、名詞などが「機能・意味・場面」のグループに分けてあります。

単語はイラストイメージがあるので、パッと見て意味を想像しやすくなっています。

単語と共に収録されている例文は、日常会話で使える表現ばかりです。

CD付きなので全ての例文を音声で聞くことができます。

音声に続いて発音する練習もできるので、繰り返し何度も使うと良いでしょう。

『世界一わかりやすい英単語の授業/KADOKAWA』

英語学習アプリスタディサプリTOEIC「神動画」の講師、関正生氏による「世界一わかりやすい」シリーズの英単語版です。

日常的に使われる頻度の高い単語400語を厳選して、単語のイメージ語源、そこから派生する

言葉を覚えることができます。

暗記をせずに「単語を理解する」ことができるので「へぇ~、こんな使い方するんだ」とトリビア的に楽しみながら単語が頭に定着していきます。

「”ポップコーン(popcorn)”はコーンをポンポン(pop)はじいて作る」と言われると英語って楽しいもんだな、と思えるようになりますよね。

何周もすることで、単語のイメージがしっかりと頭に入るようになるので大人の学習者にもおススメの単語参考書です。

(DVD化もされているので、TOEIC界のカリスマ講師による講義で単語を学びたい人にはそちらもおススメです↓決して安くはないですが(;´・ω・))

『これなら覚えられる!初級英単語帳(NHK出版CDブック)』

海外旅行や日常生活の会話に役立つ単語が1500語収録されています。

単語にはカナ発音が付いており、CDで英語例文を聞くことができるので、発音記号が読めない人でもすぐに英語を読むことができます

実用的な例文も豊富に収録されているため、何度も読み聞きを繰り返すことで頻出表現を定着させることができます。

『毎日の英単語 日常頻出語の90%をマスターする(朝日新聞出版)』音声ダウンロード付き

日本の学校の教科書基準ではなく、ネイティブの基準で見たときに日常で使う頻度の高い英単語を中心に覚えることのできる単語帳です。

頻出語彙を用いたフレーズ700を繰り返してトレーニングすることで、ネイティブの日常会話で出てくる単語や表現を身に付けることができるようになります。

『英単語・熟語ダイアローグ Basic1200 3訂版(旺文社)』CD付き

TOEIC500-650点を目指す学習者向けなので、完全初心者にはやや難しく感じられるかもしれません。

会話ベースでストーリーが進むので会話の流れが分かりやすく、ストーリーの中で単語を増やしていけるため、実践的な使い方を理解することができます。

アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリアの英語が収録されているのでこの1冊で様々な英語に触れるこができます。

スロースピード版をダウンロードすることで、聞き取りが苦手な人でもディクテーションの練習ができます。

単語を覚えるだけではなく、リスニング練習にも最適の1冊です。

私は「ダイアローグ1800」を使用しましたが、ストーリーの内容が非常に面白かったので、会社の移動中に何度も繰り返し聞いて耳を鍛えました。

■ステップ2:英文法の基本を理解しよう

英語と日本語の言葉の順番(語順)はちがいます。

主語を使わないでも話が通じる日本語とちがって、英語では必ず主語が入ります。

また、英語の動詞には2つの種類があり動詞の後ろに目的語(名詞)が入る場合と入らない場合があります。(自動詞/他動詞)

こうした英語のルールを知らないで英会話をすると、聞いている方からしたらチグハグな印象を受け、結果として「伝わらない英語」になります。

まずは英文法の参考書で「品詞の働き」そして「文の要素」(5文型)をきちんと覚えましょう。

文法書は1冊だけで十分!

学生時代に使った英文法の参考書が手元にある人は新しく買う必要はありません。

文法の参考書が手元にない人は下の3冊のいずれかがおススメです。

おススメの文法書・文法参考書

『大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎英文法編/ナガセ出版』

最短で英文法を学びたい人におススメの参考書です。

東進ハイスクールの有名講師による講義形式の教材なので、授業に参加しているような感覚で学ぶことができるので飽きずに学ぶことができます。

英語のカナメでもある「品詞」や「5文型」を最初からきちんと理解できるようになります

テーマ別に「講義」「演習問題」のセットで構成されているので、講義をしっかりと読んだ

演習問題で理解を深めていきましょう。

ボリュームが多くないので、集中して学習すれば1~2週間で1冊を仕上げることができます。

内容は充実しているので、2周、3周と演習問題解きながら復習していくのもおススメです。

☆『Mr.Evineの中学英文法を修了するドリル/アルク』

1ヵ月で英文法をマスターしたい人におススメの参考書です。毎日勉強してください(笑)

中学の英文法を最初から丁寧に学ぶことができる書き込み式のドリルです。

1日1項目のレッスンで、30日で中学3年間の英文法を仕上げることができるので、計画的に学習をしたい人にピッタリです(30日目は修了テストです)

「インプット」「アウトプット」「コミュニケーション」の3つのステージで英文法をつかった様々なアプローチをしていきます。

「コミュニケーション」ステージでは、ネイティブスピーカーキャラクターとの「疑似会話コーナー」があり学んだ英文法が会話にどのように活かされるのかを学ぶことができます。

現在、アルクのダウンロード特典として、アウトプットステージで出てくる英文「話せる」ようになる音声をダウンロードすることもできます。

音声を聞いいて、学んだ英文法を会話に繋げるトレーニングもできるため、英文法だけでなく

リスニング・スピーキング対策もできます。

※仮定法や関係副詞といった高校英文法まで学びたい人には『Mr.Evineの中学英文法を修了するドリル2』がおススメです。

『総合英語Evergreen/いいずな書店』

初級者から上級者まで、すべての人が使える英文法の参考書が「Evergreen」です。

(『Forest/桐原書店』とほぼ同じです)

高校生の文法の参考書として根強い人気があるのが「Evergreen」です。

文法の単元ごとに基本的な内容から発展的な内容まですべて盛り込んであるので自分の理解度に合わせた学習ができます。

「今は初級だけど、上級レベルまで英語力を上げたい」「TOEICでハイスコアを狙いたい」

という人にもオススメの一冊です。

章の終わりには「チェック問題」がついているので、学んだ単元の理解度の確認をすることもできる参考書です。

■ステップ3:初級用の教材でリスニングの練習をしよう

聞き取りができなければ、相手との会話はできません。

そのため英会話のレッスン前にはリスニング力を高めておくことが大事です。

リスニング力を付けるためには「慣れるまで何度も聞く」ことがポイントです。

自分の目的・興味に合わせた教材でリスニング

「日常会話力をつけたい」

「テストの対策をしたい」

「ビジネス英語を学びたい」

リスニングの教材は、自分の好きな分野、目的に合わせたものを選びましょう。

レベルに関しては「英文を見て、なんとなく意味が分かる」「知らない単語がほとんどない」ものにしてください。

張り切って自分より高いレベルの教材を選ぶと続けることができません

時間のある人はディクテーションがおススメ!

英語には、日本語にない音が数多く存在します。そのため、リスニングを始めたばかりの頃は「何言ってんのか全然聞き取れない!」と思う人がほとんどです。

聞き取りにくい音を拾うためには「ディクテーション」の練習が一番おススメです。

ディクテーションとは、聞こえてきた英語の音声を自分で書き起こすことです。

ディクテーションの詳しいやり方、おすすめの教材については

リスニング学習におススメ!ディクテーションのやり方と3つの効果』を参考にしてください。

ディクテーションをしたらシャドーイングも練習しよう!

自分で英文の聞き取り、書きとりができたら声に出していく練習をしましょう。

音声を何度も聞いて、真似をしながら発音していきます。

「単語の発音」「文全体の強弱」「リズム」を意識しながら聞く・話す練習をしていきましょう。

教材は「自分にとって少しカンタンそうなレベル」でやりましょう。

(リスニングの教材でシャドーイングをするのがおススメです)

シャドーイングの具体的なやり方や効果については

シャドーイングで伸びる英語力と効果的な学習法を5ステップで紹介』を参考にしてください。

■ステップ4:自分のことを英語で話してみよう(スピーキング)

スピーキングの練習には「相手」が必要だと思っていませんか?

実はスピーキングは1人で練習ができます

想像上の相手に自分のことを話してみる

まずは想像上の友達/パートナーを作ってみて、話をしてみましょう。

話す内容は何でもいいのですが、まずは「起きてから今までやった行動」を口に出してみるのがおススメです。

例えば、こんなカンジです。

あなた「今日は7時に起きて、顔を洗って、朝ご飯を食べた」

“I got up at 7, washed my face and had breakfast this morning”

脳内の友達「何食べたの?」(“What did you eat for your breakfast?”

あなた「パンと目玉焼き」

“(I had)bread and fried egg(for breakfast)”

脳内の友達「その後どうしたの?」(“What did you do after that?”)

あなた「着替えて、会社に行った」

“I got dressed and went to my office”

脳内の友達「どうやって会社に行ってるの?」(“How do you get to work”)

あなた「地下鉄とJR」

“I commute by subway and JR”

脳内の友達「どれくらい時間がかかるの?」(“How long is your commute?”)

あなた「大体40分くらいかなぁ・・」

“Well, it takes about 40 minutes”

上はあくまでも一例です。

想像上の友達と話す内容はどんなことでも大丈夫です(^▽^)/

「自己紹介」「家族の紹介」「自分の好きなこと、もの」「自分の仕事/学校について」

「将来の夢」「今日起こった出来事」「最近気になること」等々

最初は思うように上手に話せないので、もどかしく感じますが毎日続けて話しているうちにどんどん英語が口から出るようになってきます。

今はコロナウイルスの影響もあり、マスク姿で出歩くことが多いので外で呟いていてもバレません。

脳内の友達とたくさん会話をして英会話に慣れていきましょう。

■ステップ5:総合的な英語力がついたらいよいよ英会話開始!

ステップ4までで「単語・文法・リスニング・スピーキング」の練習はできました。

ここに「コミュニケーション力」が加われば、英会話レッスンも怖くありません。

コミュニケーション力は、残念ながら一人ではつきませんので、実践で勝負です(笑)

自分の目的に合った英会話レッスンに参加してどんどん会話力をアップさせていきましょう。

英会話レッスンにはたくさんの種類がありますので、自分の目的や性格に合う

サービスを利用すると良いでしょう。

タイプ別のおススメ英会話レッスンは又、記事にしていきます。

まとめ

英語で外国人と話している人をみると「すごいなぁ」と思う反面「自分はあんなに喋れない」と思っていませんか?

今、英語を上手に話している人もはじめは「まったく話せない」ところからスタートしています。

英語が全然話せない人でも、基本的な英語力をつけていけば少しずつ上手に話せるように

なっていきます。

今回の記事を参考にして自分のペース英語の基礎力を上げていきましょう。

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