- TOEICでハイスコアが取れる日なんてくるんだろうか‥
- 勉強をしているのにTOEICのスコアぜんぜん上がらないよ!
TOEICのスコアが伸びない人にはいくつかの特徴があります。
今回はその中の5つの大きな特徴を選んでみました。
この5つの特徴のどれかに当てはまる人は「スコアアップしにくい人」になります。
全部当てはまったらどうしよう💦ドキドキ
大丈夫です。1つずつ軌道修正していきましょう。
この記事では、TOEICのスコアアップを確実にするための方法もお伝えします。
点数に伸び悩む人も、TOEICの本質を理解した上で正しく勉強をしていけばスコアは確実に伸びていきます。
TOEICのスコアに伸び悩んでいる人、勉強をしてるのにイマイチ英語力の伸びを感じられない人は
今回の記事を参考にして、自分の学習方法を振り返ってみてくださいね。
TOEICのスコアが伸びない人の5つの特徴
まずはTOEIC学習についてのチェックリストを見てみましょう。
✔ 自分の弱点が分かっていない
✔ TOEICのノウハウを知りたがり過ぎて本質を見失っている
✔ 過度なTOEIC目標スコア設定
✔ TOEIC学習が目的化しすぎている
✔ そもそも学習時間が足りない人が多い
当てはまるものがあった人は、自分が当てはまった内容を具体的に見ていきましょう。
■自分の弱点が分かっていない
「あなたの英語力の弱点は何ですか?」と聞かれてすぐに答えることができますか?
「うーん、全体的に・・かな?」と答えるような人はまず、ここが問題です。
まずは自分の苦手な分野について紙に書きだしてみましょう。
自分の弱点を改めて見直すと「じゃあ何をするべきか」といった学習方法が出てきます。
そのため、弱点は細かいほど良いですが、最初の時点では細かく書くのは難しいかもしれません。
英語学習の初心者であればまずはざっくりとこんな感じでも大丈夫です。
TOEIC学習をある程度している人であればこんな感じになってきます。
この方法は私が働いていたTOEICのスクールのカウンセリング時に実践していた方法です。
初心者であれば、まずは「基礎英文法を固める」「基本的な単語力を増やす→TOEIC単語へ」「リスニングは聞きっぱなしにせずに英文も見て和訳を確認→何度も聞く」といった風に1つずつ階段を上る感覚で学習をしていきましょう。
TOEIC学習者へのパート別の学習方法は別のブログで紹介していきます。
■TOEICのノウハウを知りたがり過ぎて本質を見失っている
「TOEICはテクニック」と考えている人はいませんか?
TOEICは独自の形式のテストですが、本質的には英検やTOEFL,IELSTなどと変わりません。
スコアを上げるためには英語力を上げる必要があるのです。
大切なのは英文法・構文の理解、単語の積み重ね、です。
ノウハウ本は著者によって書いてあることが違うので、何冊も読むことで何を信じたら良いのか分からなくなってしまいます。
そんな時間があれば、きちんと英語の勉強に取り組む方が、結果的に短時間で目標に達成することができるのです。
■過度なTOEIC目標スコア設定
TOEICのスクールやアプリを見ると「1ヵ月で200点アップ!」「300点以上のスコアアップ達成!」という文言が目に入ってきます。
スクールやアプリの中には実際に質の良いものもあり、真剣に学習すれば短期間で200点以上のスコアアップも夢ではありません。
(私の勤務していたスクールでも3ヵ月で200点アップは珍しくありませんでした)
けれども、そうした大幅スコアアップが可能なのは、スクールやアプリのコンテンツと自分の学習方法がマッチした上で、しっかりと学習時間を確保した場合だけです。
短期目標のスコアを「200点」「300点」などと設定すると、達成までのハードルが高すぎて挫折の原因にもなります。
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■TOEIC学習が目的化しすぎている
あなたがTOEICの勉強をしている理由は何ですか?
「就職・転職のため」
「将来、留学をしたいから」
「自分の英語力を客観的に判断したいから」
具体的な理由のある人は問題ないのですが、TOEIC学習者の中にはハイスコアを取ることだけに執着したり、TOEICのスコアで人の価値判断をする人もいます。
TOEICはあくまでも英語の試験の1つなので「TOEICでハイスコア=英語ができる」というわけではないのです。
英語学習を続けるのは良いことですが「スコアを取るためだけの勉強」と捉える人の多くがテクニックやノウハウに走ってしまいがちです。
その結果としてやはり、スコアが上がりにくいということになってしまうのです。
■そもそも学習時間が足りない人が多い
100点のスコアアップには200時間以上の学習が必要です。
TOEICのスコアが上がりにくい人の中には「絶対的な学習時間が不足している」人が非常に多いです。
「そうはいっても忙しくて時間が取れない」
という声が聞こえてきそうですが、時間は自分で作らなくてはならないのです。
まとまった時間がとりにくい社会人や学生、育児中の人はスキマ時間を利用しながら学習をする必要があります。
TOEICのスコアアップに必要な学習時間の「目安」
TOEICのスコアを100点上げるために必要な学習時間の目安を知っていますか?
Oxford University Pressによると100点スコアアップするためには、一般的に「225時間」が必要だと言われています。(現在のスコアが650点までの場合)
現在のスコアが750以上の場合、100点アップにかかる時間はさらに長くなってきます。
今までの学習状況の違いによって必要学習時間には差が出る
すでに英文法の基礎知識がある人や、リスニングはある程度得意という人は学習に必要な時間が
減る場合もあります。
逆に「5文型ってなんだっけ?」という人はTOEICの勉強の前に基礎学習が必要になってきます。
学習時間はあくまでも「目安」なので「〇時間勉強をしたから100点上がるはずだ!」といった思い込みはやめましょう。
・自分の客観的な英語力・弱点が分かっていない
・「スコア」を取ることが目標の全てになってしまい、ノウハウが気になってしまう
・目標スコアが実力とかけ離れている・学習時間が取れていない
解決法:TOEICでスコアアップを確実にするための4つの要素
それではTOEICでスコアアップを実現させるために必要な4つの要素をみていきましょう。
■自己分析
■妥当な目標スコアと期間の設定
■必要な学習範囲・学習量の把握
■継続的な行動
■自己分析
まずは自分の現在の英語力がどの程度のものなのかをはっきりさせましょう。
最近TOEICを受けた人であれば、模試結果を見て自分の実力を客観的に把握しましょう。
長い間TOEICを受けていない人、まだTOEICを受けたことが無い人は下の2つから自分に合った方法を選んで実力を確認してみましょう。
TOEICを受けたことがない/しばらく受けていない人は「公式問題集」がおススメ
今の自分の実力を知りたい人はTOEIC公式問題集を解いてみましょう。
『公式TOEIC Listening & Reading問題集』を購入したら、2時間通しで問題を解くことをおすすめします。
問題集への書き込みはせず、解答はマークシートに記載するようにしましょう。
購入する際は1~6の問題集のどのバージョンでも大丈夫です。
付属CD収録の音声をダウンロードできるのは「問題集3」からになっているので、
スマホでリスニングの問題を解きたい人は問題集3以降で準備すると良いでしょう。
手軽にスコア診断をしたい人にはオンラインのミニテストもおススメ
カンタンに自分のスコアを知りたい人におすすめの方法は以下の記事の無料で実力診断ができるサイトに載せています。
■妥当なTOEIC目標スコアと期間の設定
自分の現在の実力を把握したあとは、目標設定です。
目標スコアは人によって異なります。
目標スコアはあくまでも「目標」なので、最終的には何点を目指しても構いません。
ただ、現実的な目標は自分の今の英語のレベルに即したものに設定しましょう。
私も最初は「550点くらい取りたいな」というところから始まりました。
初めてのTOEICは大学の団体受験で、半強制的に受けたもので結果は「415点」でした。
その後「550点」となんとなく目標は立てたもののTOEICの対策もせず、海外旅行をしたり洋画を観たりしてダラダラと英語に触れながら2年後に受けた結果は「560点」
その後、色々とあって現在は915点を持っていますが、私の場合はTOEICスコアアップが目標ではなかったのと、英語の学習方法を間違えていたため非常に長い時間がかかりました。
普通の人であればTOEICの対策は「集中して3~6ヵ月」程度で良いと思います。
私が勤めていたTOEICのスクールでも1~3ヵ月のコースであり、その期間内にほぼ全ての生徒さんが
100点以上のスコアアップを実現させていました。
200点以上スコアが上がる人も数多くいましたが、毎日の学習時間が長かったので当然の結果かもしれません。
■必要な学習範囲・学習量の把握
現状の実力と目標スコアを決めたら、いよいよ学習内容を決めていきます。
自己分析の結果によって力を入れる分野が変わってきますが、苦手な分野を重点的に学びつつ「総合的な学習」も摂り入れましょう。
【英単語】TOEIC600点に必要な単語の数は約5,000語、800点では8,000語になります。
数字だけ聞くと「ムリ」と思いがちですが、中学3年生までに習う単語数が約2,500語、高校3年生までで約5,000語なので、新しく5,000語を覚えるわけではありません。
- 単語の暗記は短期集中、目安は「1週間に80~100単語」
- そのために月曜から土曜まで80~100単語を繰り返し暗記
- 1ヵ月で400単語前後が覚えられる→3ヵ月で1,000単語以上増やせる
まとまった時間が取れない人は、20単語を1日4~5回に分けて覚えてもOKです。
1週間に100単語を覚えることで1ヵ月に約400単語、3ヵ月で1,000単語以上を増やすことができます。
※単語帳を使った暗記はおススメですが、アプリと同時に使えるものがあればより効果的に学習ができます。
【英文法】
すでに英文法の基礎はOKという人は、TOEICのPart5,6の文法問題を解きながら間違えた分野をその都度復習していけば大丈夫です。
英文法の基礎が分からない人は、まずは品詞の種類と働き、文の要素の理解から始めましょう。
この2つが理解できれば「5文型」の理解も早くなりPart5,6だけではなくPart7とリスニングパート(Part3,4)の問題文の先読みも早くできるようになります。
- 重要な品詞[N(名詞)V(動詞)adj(形容詞)adv(副詞)]の働き、修飾/被修飾関係の理解
- 文の要素[S(主語)V(動詞)C(補語)O(目的語)M(修飾語)]と、文の要素になれる品詞理解
5文型というのは「文の要素」で構成される語順の決まりです。M(修飾語)は文の要素にはならないので
文型を考える際には(カッコ)でくくって無視します。
5文型
- 第1文型:S + V(i) (主語+動詞)
- 第2文型:S + V(i) + C (主語+動詞+補語)
- 第3文型:S + V(t) + O(主語+動詞+目的語)
- 第4文型:S + V(t) + O1 + O2(主語+動詞+目的語1+目的語2)
- 第5文型:S + V(t) + O + C(主語+動詞+目的語+補語)
英文法の詳しい説明は今後、別の記事で紹介していきます。
【リーディング】
目標スコアに合わせた問題集で時間を計りながら解いていきます。知らない単語が多すぎてリーディングに詰まってしまうようであれば1つレベルを下げた問題集に切り替えてみましょう。
本番では問題用紙への書き込みは禁止されていますが、リーディングの練習の際はスラッシュリーディングをしながら文の要素を意識して読んでみるようにしましょう。
長文であっても文型分け(S,V,Oなど)をすることで、文の形が見えてきます。
リーディングは復習にしっかり時間をかけましょう。出てきた単語や熟語はそのたびにノートに取って
覚えていくと単語が増えてきます。
【リスニング】
リスニングが苦手な人は、リスニング初心者用のスクリプト(英文)付きの教材でディクテーション・シャドーイングの練習をすることをおすすめします。
リスニングのテキストは必ず自分のレベルに合ったものを選んでください。
ディクテーションのやり方
- 1回目:全神経を「聞くこと」に集中して。何も書かない
- 2回目:聞こえる英語をどんどん書いていく。聞き逃した場所は空けておいてOK
- 3~5回目:英文全体が書けるように
- 冠詞(a, the)の付け忘れ、文法的におかしなところがないかの確認をする
- スクリプト(英文)で間違いが無いか確認、知らない単語は調べてみる
- 6回目:スクリプトを見ながら全体を通してしっかり聞く
ディクテーションについてもっと知りたい人は『リスニング学習におススメ!ディクテーションのやり方と3つの効果』を読んでみてください。
次にシャドーイングです。
同時通釈者のトレーニング方法でもある「シャドーイング」をすることでスピーキングとリスニングの両方の力が付きます。
シャドーイングのやり方
- まずはスクリプト(英文)のみを読んで意味を理解
- スクリプトを見ながら音声を聞く
- スクリプトを見ながらシャドーイングの練習(何度か繰り返してもOK)
- スクリプト無しでシャドーイングを練習
シャドーイングについてもっと知りたい人は『シャドーイングで伸びる英語力と効果的な学習法を5ステップで紹介』を読んでみてください。
TOEICのリスニング対策をしたい人には一見遠回りに見えるやり方ですが、このディクテーションと
シャドーイングを続けることでリスニングは満点を狙うことも可能です。
移動中やスキマ時間を利用してディクテーションやシャドーイングの練習をしたい人にはスタディサプリなどのアプリを使った学習もおススメです。
単語量が少ない人の場合は最初からアプリで学習するとスペルを正しく覚えることができないので、
初級レベルのディクテーション練習では実際に書いて練習することをおすすめします。
■継続的な行動
英語学習をしていく上でこの「学習の継続」が一番難しいかもしれません。
TOEICの対策に短期集中をおすすめする理由も「学習時間の確保」や「学習の継続」が難しい人が多いからです。
TOEICのスケジュールを見て「〇月〇日のTOEICで〇〇点を取る」と具体的に決めることで、やらなくてはいけない学習内容が見えてきます。
忙しい人はアプリなどでスキマ時間を上手に利用して、学習時間を確保しましょう。
本番の1ヵ月前からは毎週1回は公式問題集などで2時間続けて本番と同じように問題を解いてみましょう。
時間配分の練習にもなり、集中力も付いてきます。
毎週問題を解くことでスコアアップを実感することもでき、勉強の励みになります。
まとめ
勉強をしていても思ったようにTOEICのスコアが伸びない場合は必ず原因があります。
その原因を突き止めて、正しい方法で学習することでTOEICのスコアアップは確実に達成できます。
必要なのは正しい目標設定、自分のレベルに合わせた学習方法、学習時間の確保です。
まずは2か月先のテストで100点アップを目指してがんばってみましょう。
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